証券会社の選び方 やはり決め手は手数料
証券会社は数多くありますが、筆者は基本的には松井証券を愛用しております。
筆者の家族も株式取引を行っておりますが、そちらは主にSBI証券を利用しており、こちらもなかなかのメリットがあります。
始めて口座を開くなら、この2つのどちらかがお勧めです。
理由として、株式取引で儲ける際に最も重要なことは、手数料であると筆者は考えていいることです。
証券会社も商売でやってるので、無料で口座を開設してくれたり、株の売買を代行してくれるわけではありません。
証券会社によって取引の手数料はいくらかなど、別々に決められています。ATMの手数料が銀行によって異なるのと同様です。
しかし、取り扱う株式はどこの証券会社でも基本的には同様です。松井証券で買うトヨタの株と、SBI証券で買うトヨタの株が異なる株式というわけでもありません。例えていうならば、コカ・コーラのペットボトルはどこで買っても同様の品質ということです。
しかし、同じコカ・コーラであったとしても、セブンイレブンとローソンでは売っている値段が異なります。証券会社が異なることによって、割高で株を買ってしまうということにはならないのでしょうか?
そのような心配はいりません。株式の世界では基本的にはどこでも同じ株の値段は同じ値段になります(一部例外はありますが)。
これは、仲介業者である証券会社が異なろうとも、それを売買する市場(東証など)であるためです。同じ市場の商品のならば、買い手が誰であろうとも値段は同様なのです。
問題はそれを代わりに買ってきてくれる代行業者、すなわち証券会社に支払う手数料です。
それならば、手数料は安いに越したことはありません。
松井証券とSBI証券が他の証券会社に比べて圧倒的に優れているところは、売買代金が10万円以下の取引に関しては手数料が無料という点です。
さきほどあげたトヨタの株ですと、残念ながら10万円以下では買えませんが、例えば「みずほ銀行」などで知られるみずほフィナンシャルの株などは10万円以下で買うことができます。(2019年6月現在)
この株を売買する時に、他の証券会社では毎回手数料に数百円支払わなければならないところを、この2社なら無料で売買できます。
一回の手数料は数百円程度でも、100回売買すれば数万円にもなります。
手数料は投資家側にとっては何一つとしてメリットのない『死に金』です。
手数料は売買代金や取引回数によって各証券会社が独自に設定しているので、最終的にはその人の取引スタンスによって選び方は変わります。一度に数百万も取引するときなどは、松井証券はあまりお得な手数料とは言えません。
しかし、筆者の経験上では一度に何百万もの売買を、しかも頻繁に繰り返すことはそう多くはありません。どちらかと言えば、10万円以下の少額取引を行うことの方が多いです。
もしあなたがこれから運用しようと思っている資金が何十億円もあるのなら話は変わりますが、せいぜい数十万から、多くて一千万程度の資金で株を始めようと思っているのなら、松井証券かSBI証券を選んでおくのが長い目で見ればお得だと思います。
ただし、このSBI証券も何年か前までは10万円以下の取引が有料でした。各証券会社は現在、手数料の値下げ合戦を何年にもわたって繰り返しており、今後これ以外の証券会社の手数料が無料になる可能性も十分にあります。これはあくまでも2019年6月現在の話です。もしも、より手数料がお得なプランが生まれれば、そちらに乗り換えることも十分考えられることです。
ある証券会社の口座で所有している株や資金は、別の証券会社の口座に移すことも可能です。もし将来、所有している証券会社に不満があればその時に移すことは可能ですので、とりあえず現在は上記の2社から口座を開設して、適宜各々の判断で変更を行っていってもらえればと思います。